【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第21章 新たなMelody
「仕上がったね。新曲『Juggler』」
翌日は、THRIVEとキラキンと共にスタジオに来ていた。
例の新曲はイントロからとてもかっこいい曲だ。
「いい感じに仕上がったんじゃない?」
「悪くねぇな」
「ですよねー。俺もめっちゃテンション上がっちゃいました」
「アップテンポでかっこよくて、ダンスもノリノリで踊れそう!」
「ほんと、振り付けが楽しみ!」
合同ライブはダブルセンターでいく予定だ。
ダブルセンターはこの二人。
「ふっ、任せて!」
「はい、よろしくお願いします」
愛染さんと殿さん。
本当に目を引く二人だと思う。
二人は挨拶をすると、握手を交わした。
良いライブになりますように......。
「なまえのセンターは俺だけだよね?」
完璧に傍観者だった......。
「はい。今回は愛染さんがセンターですよ?」
彼はこちらに近づいて来ると、私の頬に触れ目線を合わせてくる。
「『その可愛い瞳には俺だけを映してほしい』って意味だよ」
「はい、ちゃんと見てますよ!」
ぽんっと肩を叩かれたと思えば、隣に剛士くんがやって来た。
「その他大勢の中の一人だけどな」
「剛士、うるさい」
「なまえ、俺のことも見てるよな?」
「はい、もちろんです!」
「はっ、ほらな?」
耳元に顔が近づくとそっと囁かれた。
「俺が聞かせるより、なまえの声を聞かせて?ベッドの中で」
ベッドの中......?
「どんな声ですか?寝言......唸り声とか?」
「なまえちゃん、寝言言うの?」
「母が言うには、声が大きくて普通に喋るトーンで言うらしいです」
「夢でも食ってんじゃねぇのか?」
「食べ物の夢を見た後は、朝から腹ペコです。」
「可愛いね〜 ♪ なまえちゃんは、僕ら皆のだからね?ゆくゆくは僕のになる予定だけど」
「悠太、何言ってんの?」
「阿修、お前」
「食べ物の話をしたら、お腹空きました......」
そして、レッスンが始まった。
そちらを見れば、曲に負けないくらい振り付けもかっこいい。