【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第20章 Sweet&Sweet
その後のステージも大盛り上がりで、大成功!
本当に良かった。
彼らもこのメンバーで楽しかったみたいだ。
「素敵なステージでしたね。ささやかですが私からもバレンタインチョコです。本当にお疲れさまでした」
つばさちゃんが小さな箱を取り出した。
「つばさちゃんの手作り......」
「なまえちゃんにもあるよ」
「ありがとう!大好きー!」
「なまえちゃん!?」
抱きしめられて焦る姿も......大変、愛らしい。
「わぁ〜!ありがとう!もしかして手作り!?」
「はい。チョコレートのカップケーキです。お口に合うといいのですが」
「気を遣わせて、すまない」
「ありがとう。これ、全員にあげるつもり?」
「はい、Bプロの皆さんに日頃のお礼を込めて」
「ちぇ〜、ケンケンとごうちんに自慢しようと思ったのに〜!」
「増長さんもどうぞ」
「ありがとう、澄空さん」
「なまえからは?」
「そうそう、なまえちゃんは?」
「え、まさか催促されるなんて......」
百くんに肩を掴まれる。
「なまえ、用意しているよな?」
「百くん、さっきの謙虚さはどこへ?」
笑顔でピンクの箱を取り出した。
「もちろん、用意してますよ!」
「やったぁ!なまえちゃんも手作り?」
「はい、大丈夫です。変なものは入れてないので」
「僕......その心配はしてないから。むしろ、おかし作りは得意分野でしょ?」
「そ、そうですかね?」
「ありがとう、嬉しい」
「増長さんもどうぞ」
「ありがとう」
「タレントさんの件、解決して良かったです」
「本当にありがとう。ちゃんと謝ることができて良かったよ」
「つばさちゃんもどうぞ。これからも仲良くしてね!」
「ありがとう!」
「彼女、カズのステージを見てなにか感じたみたいだね」
「正直、伝わるかどうか不安だったけど自分も申し訳なかったって言ってくれたんだ。皆にも迷惑かけちゃってごめんね」
「気にするな」
「まったく。モテる人は困っちゃうよねー」
「ひゅー!まっすーモテモテ!」
「ええ......」
あからさまに、困ってる。