【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第3章 Pastel Colorにご用心
ただ、アイドルが使い捨てのような言い方。
何より阿修さんと愛染さんを馬鹿にしたような発言は、笑って受け入れれるものではない。
私でもカチンときた!
彼なら、尚更だ。
「こんなクソ雑誌、こっちから願い下げだ!」
「金城さん!」
その予想は的中で彼は走り去ってしまった。
「はぁ......はぁ......、足速い......」
追いかけたけど、見失った。
「もしもし、つばさちゃん?金城さんを追いかけたんだけど、見失ってしまって。そっか、合流しよう」
あちらでは編集長がカンカンで、他のアイドルで特集をすると言いだしたらしい。
急いで連れ戻さないと、この特集自体がダメになってしまう状況のようだ。
絶対に見つけ出さないと......。
「金城さーん!」
無事に三人と合流して彼を探す。
どこまで行ってしまったのかな?
もう辺りも灯りがつきだした頃、阿修さんの声が響いた。
「ごうちん、発見!」
「金城さん!」
声をかけるけど、止まってくれない。
駆け出すと、何かに躓いた。
あ、危ない!
彼にぶつかる......避けたいけど、無理!