【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第3章 Pastel Colorにご用心
「こんな恥ずかしいもん着けて、THRIVE特集なんかやられてたまるか!」
「私が誰か分かっているの?」
「変態編集長だろ。猫耳好きの!」
お、終わった......。
最悪の空気の中休憩に入ったけど、その場に金城さんの姿は無かった。
「ちょっと金城さんの様子を見て来ますね」
私は、彼を探しに向かった。
あっ、いた!
「か、金......」
あれって......。
名前を呼びかけて止まる。
そこには、編集長と対峙する彼の姿があった。
何を話してるのかな?
悪いと思いつつ聞き耳を立てる。
「アイドルなんて持って4、5年よ。あなたのわがままでどれだけの人間が迷惑をしているか分かる?アイドルなんて、笑ってればいい。他の二人はしてた。ヘラヘラバカみたいにね。」
鈴木編集長......。
確かにプロなら嫌な仕事もこなさなくてはならないし、阿修さんと愛染さんにはそれが分かっている。
金城さんは自分のこだわりを曲げられないから、彼女と衝突しているわけだ。
子供だと厳しく言われる事も理解できる。
個人的には彼の気持ちを汲んであげたいけど、業界で生き残るには他の二人の様な柔軟さが必要だろう。