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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第19章 みんなで奏でる始まりの音(2期)


「わ、私、つばさちゃんの様子見てきます!」

しばらく前に電話がかかり、彼女は席を外していた。

見に行こうとしていたのは本当だけど、逃げる理由に使ったようで申し訳ない。


悠太くんも暉くんも、北門さんに竜持くんまで。


皆、ストレスが溜まってるのかな。
最近忙しいから身近な私で鬱憤を晴らしているとか......?


何かストレスを発散させてあげないと!


「すみません。まだ収録が終わらなくて......はい、すみません」

ドアの隙間から廊下を覗くと彼女はまだ電話中のようだ。


「なに、見てるの?」

「増長さん?」

彼が後ろから覆い被さってくる。
つばさちゃんの様子を見る為に仕方なくだよね?


「あの、えっと......つばさちゃんの電話長いなって」

「なるほどね。心配で来たんだ」

「それより何ですか......これ?」

腰に回された腕......思わず指でそれをつついた。


「可愛いから抱きしめたくて。ここなら見えないし」

「そ、そういう事を息を吐くように言わないでください!」

その腕を解こうとするがびくともしない。


「増長さんって、意外と力強いですよね?」

「俺も男だからね」

「お顔は美しいですけどね」

「ふふっ、みょうじさんの好みだと良いな」

「美し過ぎて好みとか好みじゃないとかそういう次元じゃないですから......住む世界が違います!」


彼らは高嶺の華的な存在だ。

なのにどうしてからかってくるの?
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