【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第19章 みんなで奏でる始まりの音(2期)
「さっきは俺の事見てたから健十にからかわれたの?」
「み、見てません!」
「あまり他の人に触らせないで......」
そっと手を取られて指にキスをされる。
「これは悠太の後......上書きさせて」
音を立てて指を吸われた。
「んっ、ダメです」
「ふふっ、可愛い」
「こっち向いて?」
「え......」
顔を上に向けると目が合った。
「大丈夫。見えないから」
「何のこと......んっ」
上から覆い被さるみたいに唇に柔らかなものが触れる。
「ま、増長さん!」
「ん?これも上書き......顔赤いね」
「へ?」
「これからもいっぱいドキドキさせたいな」
「も、もう、お腹いっぱいですから......」
大きな手に頭を撫でられる。
「よく食べるのによく言うよ。おかわりしようね」
おかわり......キスの?
「しませんから......」
「もっと重いのもあるけどどうかな?」
重いのって......!
「ぜっ、絶対にしません!」
「それならまた今度しようか?」
「そんな機会は一生無いですから!」
「ふふっ、こうやって触れられるんだから住む世界は同じだよね」
彼の顔が近づいて頬に柔らかなものが触れた。
ーーキス慣れしてる......!
「あの.....私、こういうことに耐性ないので手加減してください」
「ふふっ、かわいい」
心臓が暴れるようにうるさくて目が回りそうだ。
そうこうしているうちに皆が集まって来た。
よ、よかった......。