【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第19章 みんなで奏でる始まりの音(2期)
「なまえちゃん、どうだった?」
「皆さんのラジオは最高です!聞いてるこっちが笑顔になれます。それに......龍広サマ、サマでした!」
「え......タツ?」
「百くんのお面がずっと気になってて。今夜の睡眠を守ってくれた龍広サマに感謝です!龍広サマと呼ばせてください!!」
皆さんに笑われた。
「それは、断る」
「ええっ!!」
まさかの拒否......膝から崩れ落ちようかな?
「サマが嫌なんだよ......龍とか龍広でいい」
「はい!龍さん」
「おう。なまえ、俺も名前で呼ぶ事にするな」
そう言って私達は微笑み合った。
夜叉丸さんの事は、皆さんの方がよっぽど辛いだろう。
でも、彼らは辛い時も大変な時もそれを隠して輝くんだーー。
「つばさちゃん、お疲れさま!」
事務所に戻ると、事務仕事をこなすつばさちゃんの姿があった。
「お疲れさま!」
「微力だけど、手伝わせて」
「ありがとう」
私たちは二人で作業を進める。
黙々と仕事をこなす中、
ーープルルルルッ
携帯が鳴った。
「あ.....篤志さん?」
ディスプレイの文字は彼からの着信を示している。
「はい、お疲れさまです。みょうじです」
「みょうじくん、お疲れさま。今週のBプロの予定はどうなってるかな?」
「明日は、朝から皆で撮影です」
何やら、メンバー全員に話したい事があるそうだ。
「え、メンバーが!?」
思わず大きな声が出て、つばさちゃんもこちらを向く。
「そ、そんな......すごい」
彼女も驚いているようだ。
「伝えるなら早い方が良いと思ってね」
それは、彼の気持ちがよく分かる程の重大発表だった。
明日の夜、
彼ら全員を集める事となったーー。