【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第19章 みんなで奏でる始まりの音(2期)
そわそわしていると増長さんに顔を近づけられた。
「目、少し充血してるよ。大丈夫?」
「え、本当ですか!?」
咄嗟に目元に手を当てる。
「忙しそうだもんね......倫毘沙と何かあった?」
そう耳元で囁かれた。
「何も無いです!」
「紅い顔で言われても......説得力ないよ。内容によっては妬いちゃうな」
妬く......何に......なるほど!
「ごめんなさい。でも彼は増長さんのことをとても大切に思っているはずです!」
「みょうじさん、何の話?」
「だから誤解しないであげてください!そういうのじゃないんです!」
「ちょ、ちょっと待って......」
「ペ、ペット的な?猫とか膝に乗せるじゃないですか?私の場合はスペース取りますし『膝に乗せとこう』みたいな感じで」
「倫毘沙に膝に乗せられたの?」
あっ......!
「ち、違います!」
また二人が拗れてしまうかもしれない!
「暉くん、助けてください」
私は暉くんの側に行く。
「うん!でも......どういうこと?なまえチャンはペットなの?」
「そんな感じだと思います」
異性として見られてないからあんなに大胆なんだと思う。
なにやら皆さんは難しい顔をしている?
「みょうじさん、こっちにおいで」
増長さんに腕を引かれる。
「それなら俺のペットになってほしいな。一生大切にするし沢山愛してあげるよ」
確かに......増長さんも私を異性として見てないもんね。
大胆なところがあるし。
「毎日一緒に居よう?」
目の前の彼は相変わらずのキラキラした笑顔だ。
「すごく絵になりますね!でも絶対に!本物の犬猫の方が可愛いですよ?」
「うーん......これもダメか......」
「増長さん?」
「ふふっ、みょうじさんになら手のひらで転がされても良いかな」
「えっ!なんの話ですか?」
彼らは私をからかうと何かメリットがあるのかな?
誰か教えて......。