【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第19章 みんなで奏でる始まりの音(2期)
何かお手伝い出来ること、ないかな?
不意に増長さんと目が合った。
「マイク、後ろ通してもらって良い?」
「はい!」
「ありがとう」
後ろに回って服の裾をめくると、背中が綺麗!
って、ドキドキしたらだめ。
「し、失礼します!」
思ったより大きな声が出て、恥ずかしい。
「ははっ、気合い入ってるね」
「ごめんなさい」
下から通して、よし完成。
「完璧です!頑張ってくださいね!」
「うん、ありがとう」
ふわっと両頬に手を添えられると、目線を合わされる。
「痛そう、鼻赤いね。大丈夫?」
「はい、遅れてきたトナカイ的な?」
「ふふっ、何それ。顔が赤いのはどうして?」
「何も思ってないです!」
「背中見て照れたの?」
「えっ!?」
彼の読心術は凄すぎる。
私は、心を読まれすぎてしまう......。
「みょうじさんなら、触っていいよ?」
笑顔で手を握られると、胸板に誘導された。
「もうっ、簡単に触らせたらだめです!」
私は彼のTシャツを下まで下ろす。
目の前の彼はおかしそうに笑っていてーー
あれ、遊ばれてる?