【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第19章 みんなで奏でる始まりの音(2期)
「なまえちゃん、助けて!」
「えっ......、悠太くん?」
突然肩を掴まれて背中に隠れられた。
彼は後ろで小さくなってるみたいだけど......。
「阿修、出て来い!」
走って来た剛士くんが、私の背後に手を伸ばす。
「えいっ!」
「へっ!?」
後ろからトンッと肩を押されれば、バランスを崩す私の身体。
ーー倒れる!?
「「うわあぁぁあ!」」
ドンッ!
剛士くんと一緒に床に転ぶ。
身体は彼に庇われて、痛くないけど......。
「ごめんなひゃぃ」
だめだ......痛い。
鼻を摘んだままで謝った。
「おう。鼻打ったのか?」
「うひまひた」
とてつもなく痛い......立ち上がれない。
「指離せよ」
「ひやでふ。鼻血がでてるかもひれまへん」
「いいから、見せてみろ」
抱き起こされると手を握られて、そのまま鼻を確認された。
あんまり見られると、恥ずかしい......。
「大丈夫だ。赤くなってるけど」
そう言うと、鼻をさすってくれる優しい手。
「ありがとうございます。鼻をさすられる機会なんて中々ないです。一生忘れません!」
「はっ、お前は本当に鈍臭いよな?」
「そういえば......」
「阿修!」
剛士くんはすぐに行ってしまった。