【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第3章 Pastel Colorにご用心
「ねぇ、二人は何か楽器とかやってたの?」
「いえ、何もやってません。小さい頃から色んな音楽は聞いてました。多分父の影響もあったんだと思います」
お父さんは音楽関係のお仕事をしているのかな?
もしかしたら、彼女は絶対音感の持ち主なのかもしれない。
「なまえは?」
「私も何も習ってません。知っている曲のメロディーなら、楽譜が無くてもキーボードがあれば弾けると思います。家族はあまり音楽に興味が無かったのですが、私だけは歌が好きで......」
「すごいね、だからあの時......」
でも、どうしてそんなこと?
そこに私たちの待ち人が現れた。
「金城さん!」
つばさちゃんが明日の撮影の話をしてくれる。
うん、予想通りの薄い反応。
特集ページは1ページと聞いてすぐに立ち去ってしまった。
どうしよう。
「どうせ地下のスタジオに引きこもって、ギターを弾きまくるんだろ」
「私、ちょっと行ってきます!」