【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第3章 Pastel Colorにご用心
マンションは篤志さんが借りていたもので、兄貴が借りるなら使わせろと修二さんが言ったそうだ。
兄貴......?
隣を見れば、名刺を見比べるつばさちゃんの姿。
「会話の感じから親しい間柄だとは思ったんですけど」
「苗字が、同じ......」
「「兄弟なんだ!」」
見れば、皆さんが笑っている。
「二人ともどこか抜けてるよね」
「えっ?」
篤志さんの会社から独立した修二さんが作った会社が、(株)ブレイブエンタテインメントだそうだ。
兄弟それぞれが社長さんだなんてすごい。
「二人はここに来るの初めてだったよね?」
こちらを見る北門さんは、素敵な笑顔だ。
「はい」
「ようこそ、我が城へ。お姫様方」
彼は王子様のような所作で、私達を歓迎してくれる。
「「姫......!?」」
彼は本当にお城に住んでそう。
どこかの国のお姫様と結婚できそうな気がする。
「王子、まさに......王子様です!」
「ははっ、なまえは相変わらず面白いね」
「えっ?」