【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第14章 胸騒ぎのChristmas Color
「うん、ありがとう。みょうじさんのこと独り占めしたいって言ったら......困る?」
「え......?」
ひとりじめって......独り占め?
幻聴?
「だ、だめです......困ります!!」
私っていじられキャラなのかな。
毎日からかわれすぎだと思うんだけど。
「いつも通り可愛いね」
「えっ......聞いてましたか?」
「うん、聞いてましたよ。その可愛いさに免じて今日は逃がしてあげようかなって」
えっ、どういうことだろう?
「あと、上書きしといてあげるね」
そう聞こえて、彼の手が私の手に優しく触れた。
「いい香り......ハンドクリーム?」
「そう、俺とお揃い。これで暉のプレゼントは上書きされたね」
塗ってくれたクリームは増長さんの物だったようで、可愛いくラッピングされた袋を手渡された。
「ありがとうございます」
「次に会う時は同じ香りがすると嬉しいな」
「もちろん使わせていただきます。私も何かお返しさせてください」
「ありがとう。それって今貰ってもいい?」