【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第14章 胸騒ぎのChristmas Color
「色々忙しかったからね」
「新曲の歌詞が、二人へのクリスマスプレゼントになると良いな」
「え、今までそんな素敵なプレゼント......貰ったことないです」
百くんの言葉に焦るつばさちゃんが可愛い。
「確かに......歌詞がプレゼントってすごくロマンチックですね!」
本当に素敵だな......皆さんはどんな歌詞を書いてくれるんだろう?
「勿論、モモタスがサンタコスで届けに行くんですよね?」
「行かない」
「ふふっ、それだと百くんのサンタコスだけでも素敵なプレゼントですね。きっと、可愛い......」
ちょっと、想像してしまった。
「なまえ、美しいとか可愛いは褒め言葉じゃない」
そう言うと、彼はそっぽを向いてしまう。
「えっ、ごめんなさい......百くんは美しいし、可愛いし、かっこいいですよ!」
「なら、いい」
「本当に、新曲が楽しみです!」
つばさちゃんの笑顔につられて、私まで笑顔になった。
「二人ともコーヒー飲む?」
「増長さん、私がやります!」
そうでなくても遅くにお邪魔してるのに。
「いいよ、お疲れのA&Rさん達は休んでて」
せめて、手伝わせてもらおう。
そう思って、キッチンについて行った。
コーヒー豆のいい香りがする。
「カップ、どれ使ったらいいですか?」
「ありがとう。あそこの棚のやつ出してもらっていいかな?」
背後から鼻歌が聞こえる。暉くんの声だ。