【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第14章 胸騒ぎのChristmas Color
「すみません......こんな時間に」
「ごめんなさい......お邪魔します」
私の手にはデスクにあったMooNs宛の封筒。
「どうしたんですか?」
本当に申し訳ない。
こんなに遅くに来たらそうなるよね。
「明日の資料が届いて......」
「ありがとう」
増長さんが笑顔でそれを受け取ってくれた。
「あれ......暉くんは?」
確かに、部屋には彼の姿はない。
「暉はシャワーを浴びてる」
そうだよね。
そんな時間だもんね。
話題は自然と歌詞の話になった。
皆の意見を剛士くんがまとめているらしい。
彼は特に頑張ってくれているみたいだ。
またお礼を言わないと......。
早ければ、明日には完成するらしい。
「明日といえば、クリスマスイブなんですね」
「「えっ!?」」
帝人さんの言葉に私達は驚いた。
そっか......もう、そんな時期なんだ。
「気づかなかったの?」
その問いかけに二人で首を振った。