第14章 胸騒ぎのChristmas Color

力を合わせて、驚異的なスピードで楽曲が出来上がっていく。

残るは歌詞ーー

遂に皆の力でここまで辿り着いた。


「今のこの気持ちに寄り添える人......」

つばさちゃんが考え込んでいる。


「お願いできませんか？」

視線の先には......彼らの姿。


「皆さんの歌詞で、この曲を聴きたいです。皆さんが息を吹き込んで、この楽曲は最高の曲になると思うんです」

「そうだね、俺たちで作詞しよう」

北門さんの言葉に全員が賛同してくれた。


「今から楽しみです！」

「とびきり良いのお願いします！」


思いは一つ。

ただ真っ直ぐ、憧れの会場へ突き進んでいく。

その日を夢見て、前へ、前へ。


「つばさちゃん！衣装の手配完了だよ」

「ありがとう、なまえちゃん」

「これ、渡さないといけないやつ」