【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第14章 胸騒ぎのChristmas Color
「俺のもどうぞ」
向かいに座る増長さんも、ミートソースパスタを差し出してくれる。
気のせいかもしれないけど、その表情は少しいつもと違うような気がした。
「いいんですか?」
「うん、いいよ」
「ありがとうございます。美味しいです!」
ああ......幸せ!
食べてる時って......どうしてこんなに幸せなんだろう。
「ふふっ、幸せそうに食べる姿は確かに病みつきかもね」
見間違いだったかな?
笑った様子はいつもの彼みたい。
「お、Bプロの皆じゃないか!!」
その声の主は二ノ宮さんだった。
MooNsのカレーのCMの監督さんだ。
「「ご無沙汰しております」」
「カレーのCMではお世話になりました。」
つばさちゃんと私、増長さんが挨拶をする。
彼は口を開くなり、Bプロを絶賛してくれた。
相変わらず良い人だ。
あ、そういえば......。
「ライブのチケットは届きましたか?」
お世話になった方へのチケットは手配していた。
せっかくの繋がりだし大切にしたいよね。
「みょうじさん、ありがとね!自分で買う気満々だったのに」
「とんでもないです。来ていただけたら嬉しいです!」
「今から楽しみにしてるね!」
彼は笑って去って行った。