• テキストサイズ

【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第13章 桜色に染まる


気配が離れて目を開けると、彼と目が合った。

は、恥ずかしい!

穴があったら入りたい......。

顔が熱くて、両手で覆った。


「もっと、してもいい?」

えっ......?

いつもより低い彼の声が聞こえて、強引に身体を引き寄せられた。
そのまま唇が触れると、長い口付けに酸素が足りない。


だめだ、苦しい......!

空気を求めて、唇を開いた。


「んんっ!はっ......やっ、ん......」

隙間から何か入ってきて、これって......。

「はぁ......可愛い......」


器用に絡ませられて苦しいし、どうしていいのか分からない。

頭が、のぼせたみたい......クラクラする。

苦しくて逃げても、器用に絡め取られて、更に深くなる。


「んっ......ふっ、もぅ......」

胸板を叩くけど、それはどんどん深くなっていく。


「んっ......はっ......」

歯列を丁寧になぞられて、

「......っ、......もっ......」


......むりっ!!

ズルズルと座り込んでしまった。

ぼーっとしているだろう、視界がぼやけたままでそちらを見上げる。


「余裕なくて、ごめん......」


抱きしめられてる。

突然の出来事に、それはもう混乱している。

増長さんだよ?


助けてくれる以外に自分から触れてこない。
そんな彼に、キスされて、抱きしめられてる......?



夢、なんじゃ......?

慌てて頬を、思いっきりつねる。


「ううっ、痛い......」

「赤くなるよ」

大きな手がつねった所を優しく撫でてくれた。


「俺......みょうじさんが可愛いくて仕方ないんだ。どうしたらいいかな?」

えっ......?

「ど、どうもしなくていいです。きっと、一時の気の迷いですから!目を覚ましてください!!」

「ふふっ、本当に面白いね」
/ 1163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp