【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第12章 Colorful Party
そういえばこういうこと、前にもあったかも。
「かき氷の時も似たような感じでしたよね?」
「うん。あれは......暉に奪われちゃったけどね......」
「『私の後を増長さんに行くの?』と思いました」
「え、どうして?」
「ふふっ、暉くんとか悠太くんは気にしなさそうですけど、増長さんだと変な気を使わせそうで......」
真面目だし、断れないんじゃ?
「そんな事ないよ。俺はみょうじさんの後を他の誰かが食べる方が嫌なんだけど......」
「えっ?」
どういうこと......?
「増長さんも食いしん坊枠になったんですか?」
「うーん、そうなのかな?」
「いいなぁ......食べても太りそうにないですよね......」
「みょうじさんも細いよ?」
「とんでもないです!あれ......?」
なんだか......焦げ臭いような......。
「みか......焦げ臭い」
臭いの方向に目を向ければ、
『真鰯の香草パン粉焼き』が焦げていたらしい。
オーブンの中で真っ黒な炭になっていて部屋に匂いが残ってしまった。
慣れたらね......分からないんだけど。
「お待たせしました!」
扉を開けてつばさちゃんが入って来る。