第12章 Colorful Party

「夜叉丸さんが来るまでに、絶対間に合わせるぞ！」

意気込む悠太くん。


「ワインは、誰が取りに行く？」

「あ、それならつばさちゃんが行ってくれましたよ」

百くんは、お肉を盛り付けている。
いい匂い、誘惑が......。

「なまえ......もう少し、待てるか？」

「はっ、ごめんなさい！」


「ミラクルリンリン！ルルリンリン！美味しいパスタになーれ！」

帝人さんは魔法を唱えながら、オリーブオイルをパスタにかけながら、回っている......。


「料理男子って、素敵ですよね！！」

二人は料理男子に相応しい。

「いつか、僕の作ったものを食べてください！」

「俺も何か作る」

「ありがとうございます！今から、楽しみです！」


私は、ケーキ担当だけど

「お腹、空いたな......」

「みょうじさん？」

聞かれてた？

「増長さん！や、やっぱり丸絞りがいいですね......可愛いし簡単ですしね」

危ない、危ない！
つまみ食いの誘惑に、負けそうだ。

「ありがとう。みょうじさんのおかげで、上手に出来たよ」

「いえいえ！私は何も......」

「ううん。手際も良いし......お菓子作るの好きなの？」

「あ......ケーキ屋さんでアルバイトしてたんです。お店を出せる資格を持ってたり？」

「ええ！そうなの？」

「なまえちゃん、すごい！！」