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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第1章 Happeningは運命の予兆


そこには『(株)ダイコクプロダクション』と大黒 篤志さんというお名前がある。

「ダイコクプロダクションの社長さん......」

独り言が口に出ていた様で、目が合うと大黒社長は優しく笑ってくれた。

「うちの事務所では、キタコレとMooNsを預かっているんだ」

その言葉にTHRIVEは事務所が違うのだと知る。確かにキタコレとMooNsは、大きく見たコンセプトの系統は似ているのかもしれない。THRIVEとは別のコンセプトだと思うので納得だ。つばさちゃんと二人でそちらに頭を下げた。

「これから宜しくお願いします!」
「二人は異例の抜擢だよね。元CDショップの店員と元学生さん。
ガンダーラの社長直々の採用だって聞いたけど、何か強力なコネでも?」

確かに社長直々の採用で、私達の経歴は誰が聞いても驚くだろう。

「いえ、そんなんじゃないんです」

すぐにそう答えたつばさちゃん。次に大黒社長がこちらに視線を向ける。

「私も突然過ぎて......何が何だか」

私も同じくコネなんてないし芸能界にツテもない。そんな新人の私達に、大黒社長がA&Rの仕事内容を説明してくれる。仕事内容は説明を聞いただけでも、レコード会社側からのアイドル育成のお仕事、音楽制作やマネージメントなど。つまり事務所からも頼りにされる役職らしい。なんだか聞けば聞くほどすごい。そんな大役を任されたのだと自覚して頑張らないといけない。
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