【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第8章 想いはContraly
「増長さんに大人にしてもらった......」
あの発言に皆びっくりしてたよね?
あれは食べるの意味とか教えてくれたから。
「あれどう思われたか分かってる?」
「いえ......全く」
首を横に振る私に不敵な笑みを浮かべる彼。
「みょうじさんは......俺に食べられちゃったって公言したんだよ」
ええ!それって......。
「がっつりR指定ですか?」
「そうだね」
ええ!?
どうしよう!
あの時、増長さんは否定してくれたけど......私。
「変態ですよね?」
「そうだね」
あれ?
否定してくれない?
いつもなら優しく否定してくれるはずなのに。おかしい!
「ごめんなさい。とにかく私が悪かったです!もう身体を張ることは......極力しない方向で生きていける様に頑張ります!何事もなくて良かったですよね!あはは〜」
「待って......なにそれっぽい事を言って逃げようとしてるの?『何事もなくて良かった?』一歩間違えたら命がなかったのに?」
にっこり笑う姿は王子様なんだけど......送ってもらったあの日は少なくとも私の知っている増長さんだった。今はなんか黒いオーラが背後に見えるような......気のせい......だよね?
「はぁ......みょうじさんには普通に言ってもダメだろうし」
あれ......?心を読まれてる?
「聞き分けの悪い子だと思われてるんですか?」
少し考えた彼がゆっくり話し出す。
「うーん......でも手がかかる子ほど可愛いって......」
「言いますよね?本当かな?」
「現に可愛いもんね......」
「え?」
「ううん、何でもないよ。ふふっ、俺達は何の話をしてるんだろう?よく分からなくなってきたね」
「はい」
手がかかる子ほど可愛い......?
「それなら......北門さんから見て増長さんは可愛いでしょうね!増長さんがいつもと違うのは、北門さんに対してだけですし!」
彼は、ぽかんとしている。
「北門さんとつばさちゃんに、いい報告が出来そうです!」
よかった、よかった。
いけない!
口元が緩む......。