• テキストサイズ

【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第8章 想いはContraly


「どうして旅館を出る時に言わなかったの?」

「それは......あの時野目さんを見失ったら、足が遅いので追いつける自信がないからです!」


私達は旅館のロビーにある椅子に座って話......いや......私が尋問をされていた。


「龍広が落ちそうになった時に、手を離して助けを呼びに行かなかったのはどうして?」

「確かに離せと言われたんです。でも、崖の高さも分からなかったし。それなら、一緒に落ちようと思って。

最悪野目さんが居なくなったとして、その場にいた私だけ助かるなんて自分を許せないです。私はBプロのA&Rです!一連托生です!」


『そんなに俺達を思ってくれてたんだね。ありがとう』

そんな返答を予想してたんだけど、彼の表情はさっきより険しくなった気がする。


「一連托生で?そうなったら......他のメンバーは?」

確かに必死で考えてなかった。


「ごめんなさい!考えてなかったです。でも最悪の場合はつばさちゃんがいます!」

立ち上がった彼が、私の方ににじり寄ってくる。


つられる様に立ち上がり後ずさりしたけど、

ーートンッ

後ろには壁。

八方塞がりとはまさにこの状況。


「みょうじさんと澄空さんは、違う人間だよ?そんなに簡単に大切な身体投げだすんなら......俺にちょうだい?」


これが!
俗に言う壁ドン......少女漫画でよく見るやつ。


「ま、増長さん!」

その近さに盛大に照れているが逃げ場がない。


身体をあげる......?


「身体が入れ替わる的な?小説から映画化された、あの......」

「違うよ」


それはそうだよね......。

でも妖刀の様な非現実的な事が起こる世の中だし。


「健十に言ってたこと。本当にしようか?」


食べて寝て幸せな......いや違う。

ここでの不正解は、非常にまずい。
/ 1163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp