【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第8章 想いはContraly
「タツ!なまえチャン!」
照らされた明かりの先は暉くんの姿。
やっぱり.....二人は通じ合っているんだ......。
「暉!こんなとこで何やってんだ?」
「暉くんが......なんで?」
いつも笑顔で優しい暉くんは怒っていた。
「お前こそふざけんな!急に居なくなって......なまえチャンが追いかけて来たとかだろ!?皆がどれだけ心配してると思ってるんだよ!」
「ごめん」
そう謝った野目さんを庇うように前に出た。
「ごめんなさい。野目さんは暉くんの為に......」
「これを取りに......幻の漢方薬」
差し出された植物に暉くんがはっとする。
「お伽話なんかじゃなかった。これでお前を治してやる」
「ふっ、うっ、ばかやろう!!」
抱き着く暉くんを野目さんが受け止めた。二人の眩しい友情にまた涙が溢れる。目元を拭っていると、大きな音が近づいてきた。
へ......ヘリ?
そのプライベートジェットを呼んだのは北門さんだそうで、リアル王子様の財力は想像より遥かにすごい。あのルックスと性格で、家までお金持ち......天は二物も三物も与えたようだ。