【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第1章 Happeningは運命の予兆
「トゥーンク!芯の強い女性は素敵です」
「釈村さん......教えて頂きたいんですがトゥンクってなんですか?」
「ときめいたドキドキを表しているんです」
「そうなんですね!」
その表現がなんだか可愛いのは、正統派イケメンの釈村さんが使うからなのかな。今の彼は優しい落ち着いた笑顔ではなく、嬉しそうににこにこしている。
「なまえチャン、つばさちゃん、色々話そうね!」
「王茶利さん、こちらこそ色んなお話が出来ると嬉しいです」
結局のところB-PROJECTというグループは、これだけ人数が居てもとても雰囲気が良さそうだ。今日この場所で出逢えたのは素敵な縁だし、一緒にお仕事をする中でもっと彼らを知っていきたい。
「俺達の名前......」
「覚えてるの?」
同意する様に頷くと全員が驚いた表情になる。昔から記憶力はよく褒められる。名前を覚えるのは得意な方だし、誕生日や話してもらった内容も本人より覚えていることがある。
「すごいな......」
「ああ」
「ふーん、やるじゃん」
「ありがとうございます。野目さん、音済さん、是国さんもよろしくお願いします」
昔から記憶力はよく褒められる。名前を覚えるの得意だし、誕生日も一度聞いたら忘れない。
そうこうしている間に、つばさちゃんが元通りになった。「倒れなくて本当によかった」と伝えたと同時に、夜叉丸さんがスタジオに戻って来た。ひとつだけ気になるのは、夜叉丸さんの浮かない表情だ。