【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第8章 想いはContraly
「お疲れさまです」
私はタオルを取り出すと、北門さんの頭を拭く。
「ははっ、くすぐったいよ!」
普段はこんな失礼な事しないけど、落ち込んでる気がして......。
「笑っててくださいね?私、北門さんの笑顔大好きですから」
「なまえ、ありがとう」
「えっ!?」
倍返しというように、ギューッと抱き締められた。
「俺もなまえが、大好きだよ!」
「や、やり過ぎです!」
天然イケメン......恐るべし。
「俺も混ぜて?」
今度は後ろから愛染さんに抱き締められる。
もはや、おしくらまんじゅう状態だ。
「あ、タオルどうぞ」
「なまえ、俺は拭いてくれないの?」
「北門さんは今日は特別です。では!」
そう言い残して増長さんにもタオルを渡しに行った。
「ありがとう」
元気の無い増長さん。
二人とも良い人なのに、どうしてこんな事になるんだろう。
何とかしたい。
気持ちは焦るばかりだ......。