【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第1章 Happeningは運命の予兆
蹴ったのは黒髪の彼だ。蹴ることないとか、色ボケには言葉が通じないとか何やら揉めだした。大丈夫か見守っていると、すかさず阿修さんが止めに入ってくれる。その様子は、MooNsとキタコレとは違った雰囲気に見える。黒髪の彼は自己紹介を促されて更に不機嫌そうになった。
「名乗る必要あんのか?どうせこいつら全員覚えられねぇだろ」
初対面からすごく嫌われている気がする。皆さんに信頼されるA&Rを目指しているのに、こんなんじゃダメだ。庇う様に私達の前に出てくれた阿修さんの背中からそちらを覗き見る。
「金城 剛士」
金城さんも最終的に自己紹介をしてくれた。彼らTHRIVEは個性豊かなグループみたいだ。繁栄などの意味に負けず、特に金城さんはストイックそうだ。