第1章 Happeningは運命の予兆

「僕、阿修 悠太です！」

さっきあやしてくれた人、阿修さんも是国さん同様に可愛いらしい人だ。ふわふわのピンク色の髪と同じ色の瞳、八重歯もそばかすも彼にはとても似合っていて可愛いを倍増させている。

「愛染 健十です」

先程つばさちゃんの髪の毛を弄んでいた人。水色の髪と同じ色の瞳。色っぽい印象でとても背が高い。至近距離からじっと見つめられて戸惑っていると、突然右手を握られた。その美しいお顔が更に近づいてくる。

「これから同じ時間を多く過ごす事になると思うから、分からない事は何でも聞いて」

綺麗でその距離はかなり近い。至近距離で香る色っぽい香水の香りと、綺麗な笑顔が眩しい。握られた手をどうしようか困っていると愛染さんがふき飛んだ。