第87章 あなたの瞳に永遠を誓います......(最終話)

「ははっ、なまえもいつも通りだな。よく似合ってる」

「龍さん......」

ぽんぽん頭を撫でてくれる大きな手。


「トゥーンク！！なまえさん！綺麗だ......とても綺麗です！！写真のことは心配しないでくださいね！沢山撮るので、僕に任せてください！！」

帝人さんが素早く動くと、凄まじいシャッター音が響く。


「ありがとうございます」

突然、頬をくっつけられて......


ーーパシャッ

「帝人......どうして、ツーショット写真を撮ってるの？」

「いいじゃないですか、減りませんよ！！１枚や５０枚」

「いや......１枚と５０枚だと全然数が違うんだけど......」

増長さんの笑顔は引きつっているみたい。


「リーダーは......いつからそんなに、器が小さくなったんですか？」

「え？」

「なまえ、可愛い〜！でも、増長さんの独占欲は加速しそうだね」

「そうだね。なまえさんは、どんな格好でもよく似合うから。想像以上に綺麗で......眩しいです」

「遙日くん、唯月くん......」

肩をぽんっと叩いてくれる二人は、本当にいつでも息がぴったりみたい。


「なまえさん......なまえさん......」

「嘘でしょ......弥勒？」

狼狽る明謙くんの隣で、弥勒くんが......泣いてる！？


「弥勒くん......」

そちらに近づいてハンカチで目元に触れた。
ガシッとその手を握られる。


「すごく綺麗です......っ、俺......なんだか感激して......」

「ありがとうございます。弥勒くん、泣かないで......」

思いっきり背伸びをして、俯いた頭を優しく撫でる。


やっぱり、弥勒くんも年相応なんだよね。


「なまえちゃん、すごく綺麗だね......幸せになってね！」

「明謙くん、ありがとうございます」