第86章 君と僕、辿り着いた場所

「っ、締めすぎ......俺の香りに興奮したの？変態だね」

「あっ、違......」

「ん......こんなに気持ち良さそうなのに？」

グリグリと中の一点を擦り上げられる。


「ふぁっ、気持ちい......」

「はぁ......みょうじさん、ここ好きだもんね？ほら、もっと声聞かせて......」

「ああっ、いつもより......近くに感じて......」

私を追い詰めるように、腰の速度が上がった。


「あっ、ああっ、激しい......」

「ん......可愛いね。腰揺れてるよ？」

こんなの、無理！


「だって......私もう......」

「大好きだよ。気持ち良い所に当てて.....っ、一緒にイこう？」

唇に口付けられたままさらに激しく求められると、肌のぶつかる音は次第に大きくなった。


「もう、そこだめ......だめ......ああっ！」

「ん......っ、気持ちいい？」

答える余裕がなくて、コクコクと頷く。


「はぁ......俺、もう......」

「んっ......全部、ほしい......」

首に回した腕を引き寄せ口付けた。


『彼の全てを受け入れたい』

身体だけではないけど、

それは......ずっと本当の気持ち。


「本当に......俺を煽るのが上手だね。本当に出して......いいの？」

「あっ、そんなこと......んんっ」

苦しくて、ただ、ただ、頷く。

腰を振る気力が無くなると、同時に腰に大きな手が触れた。
そのまま掴まれて、手前から奥。
全体を激しく擦り上げられる。


「んっ、やぁあ......むり.........」

「はぁ、締めすぎだよ......俺も、もうっ！」


「ふ......ああっ！」


いつもより、熱い。

何かが流れてくる感覚に、慣れなくて身をよじった。