【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第86章 君と僕、辿り着いた場所
「ふふっ、ありがとう。好きなだけ嗅いでいいから......
挿れていい?」
い......聞き間違え?
きょとんとしていているだろう。
その顔で、そちらを見つめる。
「はい......?」
見ればその頬は上気していて、大変色っぽい!
「もう、無理。我慢できない......挿れさせて?」
切羽詰まったように顎を掴まれると、激しく舌を絡まされた。
「だめ......んっ!」
そのまま腰を引かれて、膝の上に座る体制にされる。
「んっ......冗談はだめですよ?」
銀糸が二人を結んで、優しく唇を拭われた。
「本気だよ。俺の全部を、受け入れて?」
「うそ......ですよね?」
素早く膝から降りようするけど、腰を掴む力は強い。
金属音がして彼の熱が濡れそぼった部分に触れる。
「んっ、だめ......!」
擦れると、ぐちゅっと音がした。
その音に危険信号が鳴る。
......止めないと。
「だめです、離して......」
胸板を押して逃れようとすると、
「......ああっ!」
間髪入れずにそれが奥まで入ってきた。
なんだか、苦しい。
「おっきい......」
すぐに涙が滲んで、視界がぼやける。
「いつも興奮してるけど......もっと興奮してるのかな?」
そのまま突き上げられると、やらしい音が室内に響く。
「はぁっ......ああっ!」
なんだかいつもと違うような......?
優しく目元に口付けられる。
「可愛い......みょうじさん相手にこんなの、興奮しない方が無理だよ」
どういうことだろう?
「夫婦になったんだから、着けなくていいよね?」
そういえば、何か忘れて......。
「ひ、避妊......!」
あれ......?
目が合うと、更に激しく突き上げられる。
「んっ、待っ......」
「だーめ。待たない」
「あっ、やぁ......んっ!」
「かわいい......っ、気持ち良い?」
突き上げられる熱に全身が熱くて......必死に捕まって、首元の彼の香りに欲情した。