【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第86章 君と僕、辿り着いた場所
「犯すよ?」
「おか......ええっ!?」
流れ的に......おかしいよね?
そのまま両手を掴まれる。
「取っちゃおうかな?」
綺麗な指が触れた先は、私の唇。
その意味を考えていると、あっという間に唇を奪われた。
なるほど、誓いのキスの予行練習?
なわけない!
その証拠にそれは性急に深まっていく。
「ん......俺の方が大好き」
強引なのに、優しくて、熱くて、溶けちゃいそうな口付け。
もう、気持ち良くてクラクラする。
「あっ......ふっ」
必死で受け入れていると、ペロッと甘えるように唇を舐められた。
取るって言ったのは......口紅だよね?
「キスしたの、ばれちゃうね?」
微笑む姿は魅惑的で、男の人なのに物凄く綺麗。
「それなら、やめないとですね?」
優しく彼の唇を拭うとその手を掴まれる。
「ふふっ、我慢できないって言ったらどうする?」
「困ります......」
あっという間に抱きしめられて身体が密着すると.....あれ?
「ま、増長さん......」
下半身から感じる彼の熱に、顔は更に熱くなった。
「スイートルームに泊まって、翌日に式だよ?」
「はい」
「目の前には可愛いお嫁さんが居て、部屋には大きなベッド。こんなの公認だよね?」
ふわりと抱き上げられると、そのままベッドに寝かされた。
「えっ......?」
「直し方が分からないから、あんまり乱せないね」
チュッと胸元に口付けられると、ドレスの裾を捲り上げられる。
ちょっと、待って......。
「やだなぁ、冗談が好きなんですから。あはは......」
笑いながら身体を起こそうとすると、再びベッドに縫い付けられた。
「冗談かどうか......試してみようか?」
ジタバタする足を掴まれると、下着をすぐに剥ぎ取られる。
恥ずかしい......。
「......だめですよ?」
これは、危険だ。
「可愛い......太ったのはどこ?見せて?」
甘い言葉と共に足首に口付けられると、くすぐったくて身をよじった。
いや、痩せた!
少しでも可愛いドレス姿を見て欲しくて、ちゃんと体重は戻した。
戻したけど......冗談だよね?
「んっ」
こちらを見つめる熱の込もった視線にゾクゾクする。