• テキストサイズ

【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第85章 一番近くで


「いや、俺は......『みょうじさんは太ってても可愛い』って前に「それは付き合う前の話ですよ」

「そっか......そうだよね」

出会いの日に俺達全員の名前をすぐに覚えたことがあったけど、みょうじさんの記憶力は異様に高い。


「増長さんは私が男の人といて、気になりませんでした?」

そう尋ねた顔は少し不安気で、本当にどんな表情でも愛しい。


「気になるよ。もう少しで聞いちゃいそうだった......でも『信じてる』って言ったから。みょうじさんを信じたいから、聞かなかったんだよ」


やっぱり、信じて待ってて良かった。


「内緒にしてて、ごめんなさい......」

抱きついてくるみょうじさんに、現金だけど一瞬で悩みなんてどうでも良くなる。


「ううん、俺もごめんね。聞くのが正解か聞かないのが正解なのか......分からなかったから」

ふるふると頭を横に振る彼女。
その柔らかな髪が頬を掠めた。


「増長さんが良いって思ったことが、私にとっても正解です。ずっと大好きです」

その身体を抱きしめ返して思うこと。
俺はみょうじさんが側に居てくれるなら、どんなことでも頑張れると思う。


「お誕生日おめでとう......俺も大好き。一生離さないよ」

「ありがとうございます。こちらこそ、離しません!」

「ふふっ、謎の男らしさは健在だね。それなら、今から出しに行こうか?」

「え?」
/ 1163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp