【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第83章 純愛なんかじゃない
「山下くん、お疲れさま」
「増長さん!?お疲れさまです」
口元を押さえていた指が口内に入ってくる。
「んっ......」
その間も増長さんの腰は揺れて、綺麗な顔が扇情的で目が離せなくて。
「ふっ......」
擦り上げられる度に敏感な部分に当たって、気持ち良い。
「話を聞かせてもらってたんだけど、彼女ちょっと体調が悪くて。
俺はそうだな......強引でいじめっ子気質があるとか。嫉妬深いともっと良いね。山下くんの中で俺ってそういうイメージあるかな?」
「良いと思います!本当に全くイメージと違うので」
「ありがとう。俺も相談に乗るから、なんでも聞いてね。今日は休ませてあげたいから、ごめんね」
「いえ、こちらこそすみません!なまえさんにも宜しくお願いします。失礼します」
ツーッ、ツーッ
そのまま、電話は切れたみたいだ。
クチュッと指が口から抜けた。
「はぁ......意地悪!」
「ふふっ、意地悪はどっち?」
えっ?
......私何かした?
「わざわざ部屋を移動して、他の男の人と電話した悪い子は誰?」
「え?」
「やましいことがないなら、俺の前でしてよ......心配するのは当たり前だと思うけど」
「それは......」
「近くで話したら気を遣わせると思ったんだよね?でも、俺はせっかく一緒にいるのにみょうじさんと離れたくない......」
腕を引かれるとギュッと抱きしめられる。
「やきもち......?」
「そうだよ。こんなに好きなんだから、やきもちくらい焼かせてよ」
むくれる彼が愛しくて......。
「ふふっ......ごめんなさい」
頬を手繰り寄せるとそのまま口付けた。ちゅっと唇が離れると、もう一度口付ける。
「んっ、最低なことを言うけど本当はこのまま挿れたい。一生縛りつけられるように何度も中で出したい......」
「え......?」
「引いた?しないよ。でもそれくらい大好きだから......誰にも取られたくないんだ」
どうしてそんなに切ない顔......。