【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第7章 魅惑の浅葱色
「あはは、なまえチャン勘違いしてたの?」
「俺はみょうじの将来が心配だ」
「確かにね。これから大丈夫かな?」
「お前って......天然だよな......」
「違います。天然ではないです」
そこはしっかり否定させていただこう。
「天然は無自覚として......音済、怪我した手を庇いながら出来る殺陣を教えようか?」
野目さん......なんて素敵な提案!
「いいのか!?」
百くんもらその提案に目を輝かせた。
竹刀を軽々と振る二人。
「刀の持ち方の基本は左手にあるんだ」
ふむふむ、勉強になるな。
野目さんの説明を聞いていた帝人さん。
「なるほど......では、こういうのはどうですか?」
彼はアレンジを加えた華麗な殺陣を見せる。
かっこいい!そちらに拍手を送った。
「さすがだな釈村。今教えた事をもうアレンジしたのか?」
「これくらい出来ないと沖田役は狙えませんよ」
「音済もできるか?」
百くんも刀を振るけどーー
「っ!」
やっぱり怪我したところが......。
「湿布、買ってくるよ」
「増長さんそれなら私が行って来ますよ」
「え、でも......」
「大丈夫ですから。稽古を見ててあげてください!」
肩を掴むと半ば強引に増長さんを座らせた。