【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第1章 Happeningは運命の予兆
「じゃあ、次は俺達」
そう声をかけてくれたのは 北門 倫毘沙さん。白髪で柔らかい印象の人だ。彼も王子様のような雰囲気で、童話から飛び出してきた様な綺麗な人。リアルにお城に住んでそう。目が合うとにっこり微笑んでくれる。
その隣には先程の可愛い人が立っている。男の人に可愛いは失礼かもしれないが、本当に女の自分が恥ずかしくなる程に可愛いのだ。深い紫色の髪に、ポイントで一束だけ入ったフーシャピンクが愛らしい。同じピンクの瞳が、ふいにキッと鋭くなった。同時に北門さんが笑い出す。
「ははっ、可愛いって声に出てるよ」
「は......え、あっ......失礼しました!」
不機嫌そうな表情は自分のせいだと思うと、本当に申し訳ない。でもだって、生きててこんなに可愛い男の人に出会ったのは初めてだから。
「ほら、竜持も自己紹介しないと」
「是国 竜持」
見た目は可愛いくてクールな感じ。お名前は男の人を感じさせるギャップも素敵だな。グループ名のキタコレは、北門さんと是国さんの名字の頭文字になっているみたいだ。先程と同じ様に頭を上げたと同時に、ピンク色のふわふわが視界に飛び込んできた。