【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第81章 愛の証明
その後は沙知、真司、詩織が会いに来てくれた。
詩織は相変わらずで、病室に来ると増長さんに抱きついているけど。
皆が帰った後で良かった。
A&Rの立場として安心......「みょうじさん」
笑顔で詩織を受け止める増長さんに名前を呼ばれた。
「はい!」
「何考えてたの?」
「えっと、皆さんが居なくて良かったなって。もし、そうなら詩織の餌食になるじゃないですか!」
それは、絶対に駄目!
だって......私だけで13人も守れる?
視線を泳がせると今度は真司と目が合う。
「いや......お前の婚約者が、襲われてるけど......」
「あ、大丈夫!それは、慣れっこだから」
例のアイドルの子は、ちゃんと山城さんと話したのかな?
「なまえ......でも、本当によかったね!」
「うん、ありがとう!真司、ちょっと寄って。隣座るから」
「へいへい」
小さめの二人がけソファの端に真司を追いやると、そのまま隣に座った。
「やきもち焼かないの?」
ああ、なるほどね。
「やきもち?もういいかな......もーらい!」
「おい、なまえ!」
真司の手を掴むと、その手にあるシュークリームに噛み付いた。
「おいし〜!」
「あんたは......本当に色気より食い気ね?」
「え?」
「でも、どうして?」
「私がやきもち焼いたら、から回るの。大きないざこざに繋がるからやめようって......」
私の反応をいいことに、詩織は増長さんに頬擦りをしている。
彼は優しく......あれ?
グイッと腕を引かれると一気に距離が近づいた。
「いつになったら止めてくれるの?」
「え?」
「普通は止めるよね?そうでなくても、俺が怒ってること忘れたの?」
あ......そういえば叱られたような。
「それに......」
顔をグッと近づけられると唇の横に口付けられる。
「クリーム......付いてる」
な、舐められた!?
一気に顔が熱を持つ。
「ふふっ、本当はもっと叱られたいの?」
え......ええええっ!?
「詩織、離れて!!」
「ええー、なまえのケチ!!」
「いいから、離れて!!」
必死な姿を見て......笑われているような......?