【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第7章 魅惑の浅葱色
「ない......?ないーー!!」
ロッカールームに帰った帝人さんがなにやら焦っている。
探しているのは、大切なマミリンのキーホルダーだ。
彼の言い分では、剛士くんがその魅力に取り憑かれ取ったのではないかとのこと。
「ふざけんな、俺がそんなくだらねぇ事するかよ!」
勿論だけど、剛士くんは怒っていた......。
「おもちゃとバカにしましたが、なまえさんのキーホルダーがあったら......金さん付けるでしょ!」
えっ!?
とんでもない事を言い出す彼に、黙り込んだ剛士くん。
どうしたのかな。
なにやら、こちらを見ている。
「付けるわけねぇだろ!」
「ワンテンポ遅れましたよね。顔も赤くなってますし、付けるんですね!なまえさんのキーホルダーがあったら!!」
帝人さんは更にヒートアップする。
それにしても、どこに行ってしまったのかな......?
色んな場所を探しまわったけど、結局見つからない。
可哀想なくらい落ち込む帝人さんに胸が痛い。
それに対して百くんはご機嫌らしい。
彼はポーカーフェイスなので、その違いはあまり分からないけれど......松倉さんとの共演が嬉しいようだ。
実は、ずっと引っかかっていることがあった。