【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第7章 魅惑の浅葱色
「やっぱり......オーラが違う」
「ダンディなおじ様という感じですね」
「この間は松倉さんのスクープで大変な事になりましたけど。なまえさんも怪我しましたしね」
「私は大丈夫ですが、パパラッチの件までは耳に入っていないでしょうね......」
「でも、息子の見舞いにも来なかったんだろ。立派に見えても中身はどうなんだか......」
親子関係は少なからず、良いとはいえるものでは無いのかな?
「まぁ、親だからって子供の事をいつまでも一番に考えているとは限りませんからね......」
それは帝人さんらしくない発言だった。
彼の家庭にも何か事情があるのかな?
「俳優の仕事と父親としての資質は、関係が無いだろう」
ーードンッ!
突然、剛士くんに誰かがぶつかる。
「あ、すみません。ごご、ごめんなさい!」
ぶつかった彼は、若王子 竜之介という名前らしい。
帝人さんがドラマ共演をしたことがあるそうだ。
なんだか、気が小さそうな人だよね?
「百くん、どうかしましたか?」
何やら、つばさちゃんの後ろをじっと見ているような。
「いや、今何か......」