第38章 “またね” ※
覆うものを無くし剥き出しになった蕾は、今まさにリヴァイの目の前に晒されている。リヴァイはそれをじっと見た。
「やだっ、やめっ!」
閉じようとした膝に体を滑り込ませ、エマの上体を起こす。
ベッドボードへエマをもたれかからせ大きく脚を開くと、手で捲らなくても花弁は開き、震える蕾を露出させる。
それは無駄のない流れるような動作だった。
その間エマは小さな悲鳴を上げるだけで、大して抗うこともできずに終わる。
それでも些細な抵抗なのか、目を瞑り顔を背ける彼女が愛おしい。
「エマ」
「リヴァ…さ、はずかし…」
「ハッ、今更何言ってやがる。いいか?俺から目を逸らすな。お前がいつもどんな風にここを可愛がってもらってるのか、その目でよく見てろ…」
「や、だ…」
「エマ」
聞き分けの悪い子供を躾ける時のように、リヴァイは低く、落ち着きを払った声でまた名を呼ぶ。
一見穏やかだが、従うこと以外を許さない声色。
エマの顔がおずおずと前を向いた。
リヴァイはシーツをぎゅっと握っていたエマの両手を、膝裏へと持っていく。
「自分で開いてろ」
脚をめいっぱい開かせた状態を自分で保てと命令すると、エマの目は困惑と拒絶を示した。
「お前は気持ちよくなると勝手に閉じやがるからな。それだと見えねぇし俺もやりずらい。開いてやれればいいが手が足りないからな…だから自分で開いておけと言ってるんだ。分かるな?」
優しく、親切丁寧に教えてやると、エマは泣きそうな顔でコクリと頷く。
「そう、いい子だ…」
リヴァイは褒美を与えるように、頬を撫で唇へキスを落とした。
今言ったことも間違いではないが…それ以上に、エマが自分で自分の躰を見せびらかす姿はこの上なくそそられる。
しかもその顔が羞恥で淫らに歪んでいるのだから、尚更。
エマにこんな体勢をさせたのに、そんな理由が含まれているなんて、本人は気付いているだろうか?
いや、たぶんそこまで頭は回っていないだろう。だがそれでいい。
何も知らない無垢なエマに、こうしてひとつひとつ教え込んでいくのが何より楽しいし、支配欲が満たされる。