第24章 異世界トリップ
「…………」
瞼を開けて、すぐに見えたものは
暗闇だ。
そして間近に感じる温もりと、ふわふわと肌に触れる柔らかいもの。
狭い。
何かに周りを囲まれているのか、圧迫感を感じる…
ガタン!
!!?
ガタッガタガタガタッ―
「いっ…たぁ………」
……え?
その瞬間、妙な圧迫感から急に解放された。
と思えば視界は暗闇から眩しいほどの白へ、網膜に像を写すより先に、私の体は倒れ込んだ。
でも、勢いよく倒れたわりに体は不思議とあまり痛くなくて、
「へっへへへ兵長!!すみません!すぐどきます!!」
下を見れば、眉間にシワを寄せ顔を歪ますリヴァイ兵長が私の下敷きになっていた。
「本当にすみません!お怪我はありませんか?!あっていうかすぐにどきます!」
たぶん倒れた時に思いっきり体重がのしかかったはず…
私はかなり慌ててその場をどこうとしたが、手をぐいっと引っ張られて、兵長に覆い被さるような形になった。
「兵長?!」
背中に腕が回って、ギュッと抱きしめられる。
「兵長……」
「無事で良かった。」
「あ、あぁ……えと…」
兵長の言葉にハッとした私は、すぐに記憶をたぐり寄せにかかった。
確か、さっきまで花壇の周りに積もった枯れ葉を片付けていて、葉っぱを掬おうとしたら足が滑って…
それで…
それ、で………