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【進撃の巨人】時をかける—【リヴァイ】

第23章 予想外の出来事






「一袋に収まるかなぁ…」


何かぼやきながら、ガサリ、ガサリ、と枯れ葉を踏んで、かためた山へ手を伸ばすエマ。


ここだけでもかなりの量だ。
積もった枯れ葉で地面が見えやしない。

一体何年放置されていたのか…そしてそれを一人で片付けようとするエマの根気の良さには感心してしまう。



「俺がやる。お前は袋を広げておいてくれるか。」

エマ小さな手で掬うよりも自分がやった方が早いだろうと思い、リヴァイはエマの隣から腕を伸ばした。

「ありがとうございます!」

エマは言われた通り半分枯れ葉の詰まったゴミ袋を取ろうとリヴァイの後ろへ下がろうとしたのだが…





その瞬間の出来事だった。















「ひゃあっ!!!」






「エマっ?!!」








葉っぱに足を滑らせたエマはバランスを崩し、あろうことかそのまま枯れ葉の中へ吸い込まれていったのだ。

一瞬で枯れ葉の下へ消えゆく中、最後に残った手だけはとなんとしてでもと思い、リヴァイは思い切り手を伸ばして掴んだ、


はずだった一












しかしリヴァイは、その手を引き上げることができなかった。














なぜなら、リヴァイ自身も引きずり込まれるようにして枯れ葉の中へと消えてしまったからだ。














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