年齢=恋人いない歴の私が神様の嫁候補にされてたんだが
第1章 #01
私は年齢=恋人いない歴の欠陥人間だ。
なぜかって。
それは恋愛をできないから。
いつも否定されて生き続けて、苦しかった。
人を好きになる事すら許されなかった。
だからいつも部屋でベットに座り泣いている。
「…大丈夫?」
いつも寂しい時や病気で辛い時に、青年の優しい声がして。
頭を撫でる掌の感触がする。
自分の隣に誰かが座る音すら聞こえるのだ。
私の目から涙が頬まで伝ってベットのシーツまで落ちる。
私は頭がおかしくなったのだろうか。
恋愛できないから幻聴が聞こえる。
隣を見るが誰もいない。
「あはは…。うん、大丈夫。」
私は思わずそう言って笑ってしまう。
いつもそうだ。
男は側にいてくれる。
目には見えないけど気配を感じる。
一体誰なのか。
しばらくすると気配は消えて、時計の針の音だけがしていた。
私は夜だけど出かける準備を始める。
部屋から出ると青年かがぴったりと、くっつかって来たような気がした。