第61章 遂に…対峙の時②
翔歌side
翔ちゃんとるなちゃんは、お年寄り達に尊敬の念 待って、心を込めて介護してきたのですものね
本当に信じられないわ。施設側の介護に対する考え方。お年寄り達への態度
翔歌「翔ちゃん、るなちゃん。自分の想いの丈をぶちかましましょうか?」
余りにショックが大き過ぎたのか、空虚な瞳に涙を溜めて一点を見つめている翔ちゃんとるなちゃん
そう言うと潤んだ瞳に光を宿して……
るな「 お年寄りは人生の先輩なんです。今は改善されましたけど、みんなで畳に寝かせて おむつを替える時だって、何の仕切りも無しに替えるなんてそんな可哀想な事ないじゃないですか!」
潤「そうだよな。るな分かるよ」
パパがちっちゃく頷きながらそうだよなって…… 心が涙でグチャグチャなココロノナカを、感情だけで話してるのに『分かるよ』って……
翔「お年寄りに対しての物言いが上から目線なのは間違ってと思いませんか? なるべくお年寄りの残された機能を大切にして出来る事をして頂く事が大切と言いながら『自分でさせて!』って……ご自分で服を着られる方には声かけのみ見守りで良いけど…… 麻痺の残る手でどの様にご自分で着て頂けば良いというんですか?」
るな「 食事にお薬を乗せたりとか 、車椅子にベルトで…… 紐で手すりに結ぶとか、ベッド柵に紐を……手足をなんてありえないと思わないんですか?」
翔「何より許せなかったのは、お年寄り達への態度です。貴方方は長袖シャツを着て長袖の服を着た際に中に着ているシャツの袖がくしゃくしゃと捲られた状態であったらどう感じますか?」
潤「不快で仕方ないよな? 翔、るな」
パパが話に、一つ一つ答えてくれるのが嬉しくて…… 心が涙でグチャグチャなココロノナカを、感情だけで話してるのに『分かるよ』って……