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Ruby キミの涙【Satoshi.O】

第5章 あり得ない介護施設②


 食事介助の時
 介助する側の都合だと思う

 市側の職員が
 お粥の上に

 なんと……
 薬を上にのせたのだ……

 それは

『食べなさい』

 と言われても
 口を開ける訳がないと思う

 それで介護者が
 お年寄りを怒るのは
 ありえないでしょう? 

 可哀想で
 見ているのも辛かった……

『そのように介助しなさい』

 と言われても
 とてもじゃない

 一度私は家で
 同じ様に

 ご飯の上に
 風邪薬を粉々にして乗せて
 食べようとしたのだけど

 もうほんの一欠片も ……

 米粒一つに
 一粒の粉
 が乗っていても

 飲み込める
 代物ではなかった……

 私はなるべく
 初めにご飯を
 薬が混ざらない様に

 薬だけなるべく
 スプーンに乗せて
 口に運んで頂き
 素早くお茶を飲んでもらって

 その後
 少しでも美味しく
 食事をしてもらおうと……

 それを見て

 市の介護職員等が
 睨んで来たりしたのには


(それになぜ慣れてしまっているの?)

 と憤りを覚えたのだった……

 その様な
 いくつかの理不尽が
 介護の現場
 には
 いくつもあった

 ので

 この先ももう少し
 書かせて頂きたいと思う

(翔ちゃんに何があったの?)


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