第56章 心がギュってなる悲しい告白だったんだ
翔『るなちゃんのパパが、小学校2年生の時に病気で亡くなって悲しかった……ママは保険会社で働きながら女手一つで、私とるなちゃんを育ててくれて…… 中学校卒業する時にね。私が『養女』だって教えてくれたの……』
智「……うん」
翔『高校に入ってから一年間、ずっとあの日言われた事は本当だったんだ……って思ったらママと上手く話せなくなって……『叔父さん』がパパなんだ……って 受け入れられない自分がいて…… 週末会う事を私から辞めちゃって…… けど、 パパもママも悪くないのにそんなバカな事している自分が嫌になって……』
右目からスーって涙を流した風歌ちゃん
智「『間違えてた』って反省して凄いね。今、パパと仲良しじゃん! ママとも今仲良しならさ。それでいいじゃん!」
大きな瞳をますます大きくしてオイラを見つめている翔ちゃん
翔『智さん……ありがとう』
翔ちゃん……
俺は心の中で翔ちゃんを
ギュって しているよ……