第50章 運命の人との再会
別れた後の事
俺は、俺自身が若く過ぎて
両親等、周囲の人達に
『翔を俺が守るから』
と説得させる力が無かった
姉夫婦の子供として翔を預けた
話をしていた
翔歌はそれを遮ると
翔歌「月乃さんから手紙を頂きました」
潤「姉貴から?」
翔歌「私達幼なじみで、妹の様に可愛がってくれたから月乃さん……」
潤「姉貴何にも言わないから……」
俺と翔歌と姉貴は 仲の良い幼なじみだった……
翔歌「翔……ちゃんの写真を。ずっと送ってくれていたのよ」
翔が誕生した時
誰が翔を面倒見るのか話し合いになった時に
真っ先に
『 私達夫婦の娘として育てます』
そう言ってくれた姉……
翔の将来だけでなく
翔歌の事も考えてくれた姉……
そんな事も知らないで 今まで来た俺……
潤「 俺は愚かだ。 ずっと逢いたいと思いながら。なのに何にも行動を起こして来なかった…… 本当にゴメン。翔歌」
翔歌「 貴方は翔ちゃんを大切に、 愛して下さっています。そして今守る為に必死に戦っている。 私は、感謝しています。それに…… 私の退院する時に主治医の先生に『娘を抱かせてくれませんか』ってお願いしたら抱かせて頂くことが出来たんです。その思い出と写真で今まで私は生きて来られたんです」
翔歌……
潤「 そう言ってくれて救われる……」
翔歌「 私が翔ちゃんを娘と呼んで良いのか分からないけど…… 愛しい我が子を傷付けられて、黙っている訳にはいかないんです。 協力させて下さい。お願いします」
潤「 とても心強いです。ありがとう」
父親として娘を苦しみから
未だに救い出してあげられない事が
情けなかった
そんな中
再び再会出来た人
運命を感じて
久し振りにに
胸が高鳴るのを感じていたんだ