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Ruby キミの涙【Satoshi.O】

第39章 いつの日か…と、唐突に


 和也『それに。俺、唐突に気が付いちゃったんスよ。るなちゃんが心の中にいるって。翔ちゃんはるなちゃんを思って……翔ちゃんが俺を好き……という前提じゃ無いです。 俺の事を見てくれる日は来ないんだろうなって漠然と思ってましたから……優しい女の子は誰にでも優しくて。人の心の痛みも自分の痛みとして感じちゃうような女の子で…… 様々な要因が重なって、十二指腸潰瘍で倒れたの時に、また、俺はるなちゃんを泣かせちゃった。って激しく後悔して…… その後に及んでも自分の心の中に向き合う事から逃げたり。そんな時に、大野さんが翔ちゃんの心の中に居ると気が付いて……』


 二宮くんの瞳には光るモノが……

 和也『るなちゃんは、 自分だって市の職員に沢山嫌がらせされているのに。身体だって壊したっていうのに。自分の事なんかこれっぽっちも弱音を吐かないで……俺や、翔ちゃん、潤さん、お年寄り達、会社側の同僚の事ばかり心配して『 俺にも優しくしてよ』って『その優しさ俺にも分けてちょうだいよ』って思ったんですよね…… 大野さん、長々と俺ばかり話しをしてすいません。 聞いて下さってありがとうございました。一つだけ確認してもいいですか? 大野さん、翔ちゃんを想ってらっしゃいますか? 幸せにしてあげて下さいますか? 守って下さいますか?』






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