第39章 いつの日か…と、唐突に
智side
和也『大野さんいつの日か、翔ちゃんの事を守って下さる人が表れる。幸せにしてあげて欲しいと思いながら生きて来ました』
二宮くんの告白……言葉以上に、二宮くんの心の痛みとか様々な想いとかが込められているのを感じて……
智「二宮くんが翔ちゃんを幸せにしたいとは思わなかったの?」
すげぇイヤな質問だなって思ったんだよ……けどさ
和也『思いましたよ。出来る事ならば……』
そう呟いて、苦しそうな表情を見せた二宮くん。小学校1年の時に起こった出来事を教えてくれたんだ
和也『 その日から翔ちゃん、るなちゃん、俺。どこか恋とか、その手の話題は話す事はタブーって感じになっていって…… 翔ちゃんの想いがどこにあるんだろう? って思いながら。一方でるなちゃんの思いも痛い程分かるから……それに俺自身が二人の女の子の間で揺れていた。だからこうして今、翔ちゃんの心の中に、別の誰かが居るかもしれない……って気付いても…… 自分の想いを自らの口で伝えて、自分を想ってくれるようにと努力しなかった時点で…… 俺には実るはずのない恋だったんです』
二宮くんの想いが痛い程伝わって来たんだ