第37章 私負けたくない!
るなside
夏輝「るなちゃん、話ししたい事があるのよね?」
私も夏輝先生に直に逢いたかったよ……
優しい夏輝先生
仕事がら優しいんだよ
って言う人もいるかもしれないけど……
分かるもの
心からの優しさか。上辺だけの優しさか
その人の人柄や声音に
現れわれてくるものだと思うから
るな「あの……途中で冷静さを欠いたりして上手く伝えられないかもしれないから……ノートに言いたい事をまとめたんでそれを読んでもいいですか?」
雅紀「全然大丈夫だよ」
相葉先生も優しい方
心配そうに私を見つめるパパの横顔
カズくん……私に力を……
るな「カズくんの作戦は、施設側の職員の会話を録音に残す事。ふうちゃんの正義を、なぜか会社が、挙げ句に警察さえも信じてくれなかったから『絶対に証拠を掴むんだ』って……」
潤「そうだね。俺にも『何でだよ? ふざけんなよ!』凄い剣幕で泣きながら訴えて来たからね。 俺も同じ。何で? 憤りが渦巻いて……その作戦を俺も許可したからね」
パパ……
るな「 その作戦は、翔ちゃんにも伝えてあって。 万が一 『誰かが何か言ってきたら残しておいて』ってカズくんが……この前ふうちゃんと話た時に違和感を感じて『何かあったの?』って聞いたら……紙芝居の後に大野さんと話をした後……」
雅紀side
翔ちゃんのスマホに会社の人から
電話が掛かって来たのだと
《これ以上Twitterとかにおかしな投稿を続けるならば、覚悟してもらう事になる。と施設から言われたから》
そう翔ちゃんに言って来たらしい
潤「何ふざけた事言ってんだよっ!? 刑事事件として届けたら風歌は……って言いたいのかっ?」
座っていたソファーから、床に座り直し、俺達から身体を隠す様にソファーに身を預けて大号泣しているるなちゃん
雅紀「2月の時点では、警察はそこまでの判断はしなかったんですよ?」
施設側と我々の証言の違いに、警察は施設側が矛盾しているって分かってたはずなんだ……
だから『双方で良く話合って下さい』と